
LINE WORKS活用術
LINE WORKSは、LINEの使いやすさを活かした法人向けチャットツールで、チャット・カレンダー・タスク管理などを備え、社内外の連携を効率化します。名刺管理や勤怠管理などの外部サービスとも連携でき、情報の一元化や業務の自動化が可能。高いセキュリティと管理機能により、幅広い業種で安心して導入できます。無料プランから始められ、働き方改革や業務効率化を進める上で有効なコミュニケーション基盤です。
業務効率を劇的に向上!LINE WORKS活用術
~名刺管理・勤怠管理などの業務連携も完全網羅~
企業の生産性を高めるうえで、コミュニケーションのスピードと正確性は欠かせない要素です。近年、業務のデジタル化が加速するなかで、「LINE WORKS(ラインワークス)」が注目を集めています。LINEと同じような操作感でありながら、法人向けの強固なセキュリティと多機能性を備えており、あらゆる業種・業態の現場に浸透し始めています。
本稿では、LINE WORKSの基本機能から業務システムとの連携(名刺管理・勤怠管理など)を含めた応用的な活用法まで、幅広くご紹介します。特に中小企業や現場部門にとって、導入しやすく効果の高いツールとして、業務改善のヒントにしていただければ幸いです。
1. LINE WORKSとは?
LINE WORKSは、ワークスモバイルジャパン株式会社が提供する法人向けコミュニケーションツールです。LINEと同じUIをベースにしており、操作に慣れるまでの時間が非常に短いのが特長。さらに、ビジネスに必要な各種機能(管理者権限、ログ監査、アクセス制限など)が充実しており、ITリテラシーが高くない現場でも導入・運用がしやすいツールとなっています。
2. 基本機能とその活用法
2-1. チャット(トーク)
LINEと同様の操作感で利用できるチャット機能。既読の可視化、通知管理、メッセージピン留め、スタンプなどがあり、メールよりも即時性の高い連絡が可能です。
活用例:
日報・業務報告をトークで提出
複数部署のグループトークでリアルタイムな情報共有
タスク登録やスケジュール作成と連携して業務効率化
2-2. カレンダー
チーム単位で予定を共有可能。設備予約機能や通知機能もあり、会議や出張などの管理が効率化されます。
2-3. タスク管理
個人・チーム・プロジェクトごとのタスクを一括管理。トークからのタスク生成も可能で、抜け漏れのない業務遂行が実現します。
2-4. 掲示板・アンケート
社内への一斉告知、情報共有、意見集約などに活用可能。紙の回覧やメール文化からの脱却を促します。
3. 他業務ツールとの連携で「使える業務基盤」に進化
LINE WORKSの真価は、単なるチャットツールにとどまりません。名刺管理や勤怠管理といった他の業務ツールとの連携によって、業務全体のDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進することができます。
3-1. 名刺管理ツールとの連携(Sansan、Eightなど)
名刺管理アプリとLINE WORKSを連携することで、営業活動や顧客対応が飛躍的に効率化されます。
連携のメリット:
LINE WORKSのトーク上で顧客情報を即検索・確認
名刺情報を自動でCRMに連携し、トークに記録
顧客ごとのやり取り履歴を時系列で保存し、対応漏れ防止
たとえば、Sansanとの連携では、スキャンされた名刺データが自動でLINE WORKSのアカウントと紐づけされ、顧客とのやり取りがよりスムーズに行えます。
3-2. 勤怠管理システムとの連携(KING OF TIME、ジョブカン、AKASHIなど)
勤怠管理ツールと連携することで、打刻や休暇申請、勤務実績の確認がLINE WORKSから可能になります。
活用例:
スマホで出勤・退勤打刻(GPS打刻も可)
トーク上から残業申請や休暇申請を送信
勤怠状況をリアルタイムにマネージャーが把握
たとえば、ジョブカン勤怠管理との連携を使えば、LINE WORKS経由で簡単に勤怠入力が可能。現場スタッフやパートでも直感的に操作できます。
3-3. 他にもある!便利な業務連携
業務カテゴリ | 連携ツール例 | 主な連携内容 |
経費精算 | 楽楽精算、マネーフォワード等 | 経費入力、承認ワークフロー通知など |
ワークフロー | X-point、SmartHRなど | 社内申請・承認通知、決裁結果の共有など |
顧客管理(CRM) | Salesforce、kintoneなど | 顧客データ通知、トークへの情報自動投稿 |
RPA/自動化 | Power Automate、Zapierなど | 定型業務を自動化、リマインダー通知など |
こうした連携により、「トーク=業務ハブ」として活用でき、LINE WORKSを起点とした業務プラットフォーム化が実現できます。
4. LINEとの外部連携で顧客対応も効率化
LINE WORKS最大の特長の一つが「一般のLINEユーザー」ともやり取りができる点です。これにより、顧客・取引先とのスムーズなコミュニケーションが実現します。
活用例:
LINEでのお問い合わせに、社内はLINE WORKSで返信(セキュアかつ効率的)
顧客対応履歴をチームで共有・引き継ぎ
チャットボットと組み合わせた自動対応(予約受付やFAQなど)
顧客は普段使い慣れたLINEで、企業側はセキュアなLINE WORKSで対応するため、双方向にストレスのない連絡環境が構築できます。
5. 安心のセキュリティと管理機能
LINE WORKSは企業利用に必要な高度なセキュリティ機能を備えています。
管理者向け機能:
アカウント一括管理(入退社時のアカウント追加・削除)
端末制限、IP制限、パスワードポリシー設定
メッセージログの取得・保存(監査対応)
ユーザー保護機能:
誤送信防止のためのトーク送信確認機能
紛失時の端末リモートロック・データ消去
個人と業務アカウントの完全分離
特に情報管理が厳しい医療機関、金融、不動産業などでも安心して利用できる仕組みが整っています。
6. 導入・活用のポイント
スモールスタートから本格導入へ
LINE WORKSには無料プランがあるため、小規模から試験導入が可能です。まずはチャットやカレンダーなどの基本機能を活用し、その後、業務ツールとの連携や有料プランへの拡張を進めると、スムーズに全社導入が行えます。
定着のための工夫
トークを業務連絡の「第一手段」と位置づける
管理者がルールや運用マニュアルを整備
部門ごとの小グループでの活用から拡大
操作に慣れやすいUI設計のため、導入初日から「使える」状態を実現しやすいのもLINE WORKSの強みです。
まとめ
LINE WORKSは、シンプルな使いやすさと高機能・高セキュリティを両立したビジネスチャットツールです。チャット・カレンダー・タスクなどの基本機能に加えて、名刺管理や勤怠管理などの業務ツールと連携することで、情報の一元化と業務の効率化が図れます。
さらに、外部LINEユーザーとの連携や、RPAとの自動化にも対応しており、単なるコミュニケーションツールを超えた**「業務基盤」**として企業活動を支える存在となっています。
まずは無料プランから始めて、業務にフィットする形で拡張していくことで、LINE WORKSはあなたのチームの働き方改革を力強くサポートしてくれるでしょう。

前田 恭宏
練習